DENTAL GLOSSARY歯科用語集
専門用語は色々と分からない事が多いかと思い、
できるだけ簡単で分かりやすくまとめて作り始めました。
唾石症
唾液にはカルシウム・リン・マグネシウムなど様々な物質が含まれており、それが唾液腺内で固まると唾石となる。唾石症は、主に顎下線に生じやすい。症状は、食事の際に顎の下や耳の前に痛みや腫れが起こり、30分~1時間程度で治まることを繰り返すなど。唾石の大きさが小さい場合は自然排出されることもあるが、大きい場合は摘出手術を行うことになる。そのため早期発見・早期治療が望ましい。
智歯
親知らずや第三大臼歯とも言う。前から8番目の歯。
智歯周囲炎
智歯が原因で起こる歯肉・歯周組織の炎症のこと。智歯が傾いていたり、横向きに生えていると、隣の歯との隙間に細菌が溜まり、感染症を起こし、腫れや痛みが発生する。進行して炎症が広がると、赤く腫れ上がった歯肉から膿が出てくるようになり、口が開かず、喉の痛み、発熱や倦怠感がでることがある。一般的に炎症を抑えてから抜歯する。
智歯抜歯
智歯の抜歯のこと。他の歯と異なり、斜めや横向きの状態になって骨の中に埋伏している場合が多く、歯肉を切ったり骨を削ったり、あるいは歯や根を割って抜歯を行う。むし歯や歯列の乱れなどのリスクもあるので、適切な時期に抜歯することが大切。医療法人UDCでは、大阪大学卒口腔外科出身のドクターが在籍していますので、外科的処置も安心してご相談いただけます。
超音波スケーラー
超音波の振動によって、狭い部分についている歯石やプラークを効率的に取り除く事ができる歯科用器具。約20000Hz(Hz=1秒間の振動数)の高周波で、すばやく歯石を粉砕し、先端から吹き出す水が歯周ポケットに入り込み、キャビテーション効果で、ポケット内の洗浄もできる。
超音波歯ブラシ
1.6MHz以上の振動数で、歯のプラークや歯垢除去をアシストする機能がついた歯ブラシ。思考の元となる汚れの除去だけではなく、歯垢がつきにくくなるといった特徴も持つ。通常の歯ブラシと同じ磨き方での使用が可能ですが、磨き残しがないようデンタルフロスや歯間ブラシを併用するとより良い。入浴中における歯磨きや心臓ペースメーカーを使用している方は使用を控えるなど、注意すべき点もある。
チンキャップ
下顎の過成長による反対咬合の子供に使用し、ゴムの力で下顎の前方成長を抑制する。頭にはキャップと呼ばれる帽子を被り、下顎には顎あてを着け、それを大きな輪ゴムで引っ張る装置。1日10時間程度、主に睡眠時に使用する。
手足口病
口の中や手のひら、足のうらや甲に発疹(白っぽい水ぶくれのようなもの)が現れる感染症。4歳までの幼児を中心に夏季に流行する。一般的に発熱で始まる軽い病気で、口の中や喉に激しい痛みを感じるため食事や水分摂取が困難となる。ほとんどの人が1週間~10日程度で自然に治ることが多く、十分な水分摂取と安静にすることで様子をみる。
低位
上下の歯が噛み合った時の、上の歯と下の歯の間にできる線(咬合線)に、達していない位置のこと。お子様の場合、生え始めの永久歯は低位の状態。反対に、咬合線を越える位置を高位という。
定期検診
健康なお口の環境を維持していくためには定期的な歯科医院でのメンテナンスが必要不可欠である。しっかりセルフケアが行えていても目で見えない部分に歯石は沈着する。また、痛みがなくても虫歯が進行していたり症状が出るまで気付くことができない。歯周病治療や虫歯治療を行った歯は、もともと健康な歯に比べると再発のリスクは高くなっているため、定期検診を受ける必要がある。リコールの間隔はお口の中の環境によって変わるが、健康な方は年に3〜4回、リスクが高い方は年に5〜6回必要となる。医療法人UDCうえだ歯科クリニックそしてHANA Intelligenceでは状況に合わせたご案内をさせていただいております。
メンテナンスでは歯周ポケットの検査、歯石除去、セルフケアチェック、虫歯やかみ合わせのチェック、最後に機械的歯面清掃(PMTC)を行います。専用機器と歯科専用のペーストを使用するので、歯の表面が滑沢になりプラークやバクテリアを付着させにくい環境をつくることができます。早期発見、早期治療で通院の回数を減らしできるだけ健康な歯を守り、維持できる取り組んでおります。
挺出
歯が本来の位置から突出し、移動すること。噛み合う歯がない場合、歯は自然と挺出してくる。また精度の高い補綴装置を作製するためや矯正をするために、意図的に歯を挺出させることもある。
ディスタルエンドカッター
歯科矯正用カッター。口腔内に装着されたアーチワイヤーをバッカルチューブの遠心で切断するためのカッター。
ティッシュコンディショニング(粘膜調整)
合わない入れ歯を長期使用していると、それが刺激となり歯ぐきの粘膜が変形したり、傷つくことがある。このような場合に、入れ歯が歯ぐきと密着する部分に、弾力・粘着力のある柔らかい調整材を一層追加して、歯ぐきの粘膜の回復を促す処置のこと。
デコルチケーション
インプラント手術と併用する外科手技の1つ。皮質骨をラウンドバーなどで穿孔して出血を促すことで血液供給を増加させることができる。
TEC
詰め物や被せ物が入るまでの間に使用する仮の歯のこと。素材は歯科用プラスチック樹脂でできている。テックなどとも呼ばれる。前歯部においては審美問題を解決するため、臼歯部においては咬合の安定化をはかるためなど様々な用途に用いる。
伝達麻酔
下顎の奥歯は麻酔が比較的効きにくいため、浸潤麻酔に加えて伝達麻酔という方法を用いる。神経が枝分かれする前のおおもとの部分に麻酔薬を注射し、口唇や舌を含む広い範囲に効かせること。
デンタル鋭匙
抜歯窩異物除去用の鋭匙のこと。先端がスプーン状になっており、肉芽組織の除去などに用いる。
デンタルX線写真
約3㎝~4㎝のフィルムを口の中に入れ、2~3本の歯の撮影をするX線(レントゲン)のこと。硬組織(歯や骨)の状態を表層から肉眼では見ることのできない深部まで観察することができ、歯・歯周組織・歯石の状態・根管治療・被せ物の適合などを把握するための有効な検査法。
デンタル鑷子
検診しやすいように先端から1㎝程度のところでくの字に屈折しているピンセットのこと。
デンタルミラー
歯科用ミラー。口腔内には上顎の歯の口蓋側など直接見ることが不可能や困難な部分があり、その部分を確認するためのミラー。歯の切削などの際に軟組織を巻き込まないように頬粘膜や舌を移動させ保護するときにも用いる。
電動歯ブラシ
ブラシが内蔵されたモーターにより振動や回転運動をする事でプラーク除去を手助けしてくれる歯ブラシ。デンタルフロスや歯間ブラシの併用がおすすめ。
テンポラリーセメント(ハード・ソフト)
テンポラリーセメントハードは、3週間程度の長期間の使用や、脱落しやすい仮着・仮封に最適な、硬性な仮着用セメント。
一方、ソフトは、1週間程度の短期間の仮着・仮封に最適な、軟性の仮着用セメント。
糖尿病
なんらかの原因で血液中のブドウ糖の量(血糖値)が一定の割合を超え、尿に糖が排出されてしまう病気。糖尿病を患う方は歯周病が悪化しやすく、歯周病があると、糖尿病の血糖コントロールが難しくなると言われている。
Tri Auto®︎
歯の神経をとる器械。コードレスでコンパクトボディの根管長測定機能付きモーター。熟練した術者の手指の細やかな動きを再現し、穿通・グライドパスを含む、根管拡大形成を根管長測定機能との連動により、より速くかつ正確に行うことが可能。
ドライソケット
抜歯後の抜歯窩治癒不全の一つで、抜歯後2~3日後から徐々に痛みが増してくる症状。抜歯の際、出血が極端に少なかったり、抜歯後激しいうがいを繰り返すことにより、血餅(けっぺい)という血の塊・かさぶたのようなものが取れ、骨が剥き出しになっている状態。そのため刺激がダイレクトに伝わるため激しい痛みが生じる。2~5%の確率で起こる偶発症で、ドライソケットの状態は治るまで2~3週間ほどかかると言われている。また喫煙者はドライソケットのリスクが高まるとされている。
トランスパラタルアーチ
左右の第一大臼歯に装着したバンドと、それを連結するように口蓋を横切る太い針金(主線)から構成される成長期のお子さまに使用する矯正装置。歯が生えてくるスペースを保ったり、また、動いてほしくない歯を固定する働きをもつ。
トリオス®︎
口腔内の印象を採得するための光学スキャナー。優れたスキャニング性能により、口腔内の細部まで精密に捉えることが可能。また、短時間で正確な印象採得ができ、パウダーフリー、軽量、小ヘッド化で、術者にも患者さまにも優しい。
ドリリング
インプラント手術時、歯肉の切開のあと、インプラントを埋入するために骨に穴を開ける処置のこと。